家庭菜園をしていて雑草対策に苦しんでいらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
このブログを読んだ方の少しでも参考になればと思い、私の経験からこの問題について書いてみます。
とうもろこしについて書きますが、基本はどの野菜でも同じです。
雑草対策でまず1番大事なことは、乾く畑(乾きやすい畑)を作ることです。
乾きやすい畑のメリットとしては以下のようなことが挙げられます。
- 湿る畑(乾きにくい畑)よりも断然草が生えにくい
- 草が削りやすい、削った草が死にやすい
- 草が抜きやすい
- 草削り、草抜きのチャンスが多くなる
畑の周りに明渠を掘って、畑の表面に牛フンなどの堆肥を大量に(1平米に10kg≒40L)入れると乾きやすくなります。
また、堆肥を表面に入れることで草が削りやすく、抜きやすくなります。
しっかりと畝を立てるだけでも、表土が乾きやすくなり雑草対策には有効です。
マルチをすることで雑草の絶対数を減らすことができますが、デメリットもあります。
- 除草剤が使えない、三角ホーやけずっ太郎が使えない
- 穴から生えてくる雑草は手で取らないといけなくなる
- 剥がす作業が大変なのと、ゴミが増えるのが難点
黒マルチも銀ネズマルチ(透明マルチ)も初期の生育が良くなります。特に銀ネズマルチ(透明マルチ)はかなり地温が上がりますが、草が生えてしまったらとんでもない量になるのでお手上げです。
広い畑なら、除草剤は必須です。
ラッソー乳剤(またはゴーゴーサン乳剤)、ゲザノンゴールドを使います。
中でも、ゲザノンゴールド(とうもろこし専用除草剤)はかなり優秀です。
ブルーシアフロアブル(とうもろこし専用除草剤)は根が枯れないし、土壌処理ではないため効果が薄いです。
除草剤を使わない場合は、三角ホーかけずっ太郎でマメに表土を削るのが基本で、見逃して(あるいは除草剤が効かなくて)大きくなってしまった雑草は手で引き抜きます。
キャベツや大豆(えだまめ)などにはカルチも有効だと思われますが、とうもろこしの場合、カルチはうまくいきません。カルチが有効な生育初期にはとうもろこしの根がカルチに耐えられないためです。
というわけで、畑の雑草対策は
- 乾く畑にして手で除草(削ったり、抜いたり)が基本。
- 面積が広い場合は除草剤も使う
ということになります。
ただし、サトイモなど、乾燥に弱い野菜は乾く畑にするわけにはいきません。このような野菜の場合は、表面は乾きやすく、内部はいつも湿っているという畑にできると理想的です。